【棋魂】中国実写版ヒカルの碁が原作リスペクトで面白い!

中国の動画配信サービス爱奇艺で配信されている、『棋魂』というドラマ。

随所で原作『ヒカルの碁』へのリスペクトが感じられて良い感じです。

めちゃくちゃ懐かしい&面白いので、少し紹介してみたいと思います。

※この記事の画像は全て微博の公式アカのものです。

 

目次

[:contents]

 

 

あらすじ

原作を知っている人には今さらな話なんですが、一応……。

 

ある日、ミニ四駆が大好きな小学生の时光くんは、おこずかいの足しにしようとお祖父ちゃんの蔵でお宝を探します。

そこで偶然見つけた古い碁盤に触れたことで、褚赢と名乗る棋士の幽霊にとり憑かれてしまいます。

「神の一手を探すから協力してくれ」という彼との出会いにより、时光は碁の世界に足を踏み入れることにーー。

 

すごーくざっくり言うとこんな感じです。

 

タイトル

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タイトルは『棋魂』。これは中国の漫画版と同じタイトルのようです。

この「棋」と「魂」の字の間に「Hikaru no Go」って書いてあるんです。

ちなみに漫画版だと「光之棋」と書いてあります。

 

さらに、右上に原作者と作画者の名前が書いてあるんですが……

作画‥小畑健(おばた たけし)

原著‥堀田由美(ほったゆみ)

ちゃーんと振り仮名までついてるんですね。

 

漢字だけでも中国人は理解できるし、ローマ字や平仮名なんて読める人は少数派でしょうに。それでもわざわざ書いてくれたことが、なんだか嬉しいです。

 

エンディング曲

アニメのED曲と一緒!

『ボクらの冒険』の中国語verです。

と言っても、日本語の歌詞を翻訳したわけではなく、新たに書き下ろしているようです。

 

例えば、日中両方の歌詞に「花」というワードが出てきますが

日版「空も花も笑ってるよ」

中版「是沙漠的孤独野花」

という具合で、原曲よりもなかなかハードな歌詞になっている様子……。

 

それでもやっぱりあのイントロが流れるとテンション上がるんだ……!

 

キャラの名前

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漢字が同じ人

白川道夫→白川

緒方精次→方緒

三谷裕輝→谷雨

伊角慎一郎→沈一朗

越智康介→岳智

 

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中国版の漫画と漢字が同じ人

進藤ヒカル→时光

藤崎あかり→江雪明

塔矢アキラ→俞亮

 

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音が近い人

藤原佐為→褚赢(zhu ying)「い」に近い音を入れてくれた?

三谷裕輝→谷雨(gu yu)「ゆ」に近い音を入れてくれた?

 

こんな感じで、言語が違うのにも関わらず、なるべく原作の名前に近づけようとしてくれてるのかな?という気がします。

 

衣装

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左側にいるのが时光ですが……見てください!

⑤Tシャツ着てるんですよー!!!ヒカルと一緒!

こんなところもきちんと再現してくれて嬉しいです。

 

ちなみに、右側にいるのは何嘉嘉。原作の葉賀鉄雄ポジションの人です。

髪の毛ツンツンで、派手シャツ+羽織、手には扇子を持っています。

羽織っているのは高校のジャージですが……。

 

他にも、塔矢名人にあたる俞晓暘が着物の代わりにカンフーシャツ?ジャケット?を着ていたり。

原作の要素を抜き出しつつ、上手にローカライズしているなぁと思います。

 

それから、衣装ではありませんが、方緒さんはちゃんと赤いオープンカーに乗ってますよ。

原作だとクールな感じの人ですが、こちらの実写版では結構チャラく見える……(笑)

 

原作と違うところ

佐為=褚赢に出会ったときの年齢が違います。

 

ヒカルは小学6年生で佐為と出会いましが、时光はクイズ大会の場面で3年生であることがわかります。

そのせいか、ヒカルよりも幼い印象です。かわいい。

 

ただ、あらすじには「小学六年级的时光」と書いてあるんですよね。

その後の展開を見ても、小学三年级だと思うんですが……謎です。

 

さて、その时光ですが、俞晓暘との対局の後「碁なんか嫌いだ!お前のことはもっと嫌いだ!」という感じで、褚赢と絶交してしまうんですね。

その後、时光は碁を打つことなく、褚赢も姿を見せることなく……。

「六年後」というテロップのみで時間が経過し、时光は中学3年生になります。

 

他にも細々変更点はあるものの、ここが原作との一番の違いではないでしょうか。

 

原作では小学生のヒカルが中学生のふりをして大会に出ていましたよね。

しかし、実写版ではこの時間経過により、中学生の时光が高校生のふりをして出場することになります。

 

こういった改編は賛否両論あるところでしょうが、登場人物の年齢層が上がったことで、ドラマとして見やすくなったのかな?と思います。

 

ちなみに、时光の年齢に合わせたのか、褚赢も佐為より精神年齢高めな感じに。

生前の時代設定も南梁(502年-557年)という、平安時代よりも300年ほど昔の時代だったりします。

 

その他にも、舞台が中国になったことによって日本要素がなくなったとか、香港要素が邪魔だとか……いろいろな意見があるようですが、上手いことローカライズされていると思います。

私は好きな作品です。

 

まだ公開分全話は見ていないんですが、今のところ「原作ブチ壊し」な感じはないと思います。ガチオタが見てどう感じるかはわかりませんが……。

 

『ヒカルの碁』を知っている人は懐かしすぎて興奮するし、そうでない人もひとつのドラマとして楽しめると思います。

YouTubeでも見られるので、気になった方は是非見てみてください。

 

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