崂山(労山)は、巨峰+太清宮+仰口からなる「南线ルート」と北九水の「北线ルート」、さらにいくつかの観光スポットを擁する巨大景区です。
この南线と北线ですが、入山口が異なる上にそれぞれがかなり広いので、1日で2つのルートを回るのはなかなか難しいのです。
そこで、今回は南线を観光してみました。
1泊したホテルがめちゃくちゃかわいいので、ぜひそちらも見てみてください。
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一応微信からオンラインでチケットが買えるのですが、身份证がない外国人は利用できず……。
こちらの【崂山(太河东)游客服务中心】にある総合サービス窓口で買います。
ここで買えるのは観光バスのチケット60元(約930円)のみ。
ロープウェイのチケットや太清宫のチケットはそれぞれの入口で買います。
このバスのチケット、外国人は身分証代わりの個人識別票として使うので、絶対に失くさないでください!
A太清宮方向とB巨峰方向で乗車口が別れています。
まずは巨峰から行ってみることに。
顔写真を登録して、乗車エリアに入場します。
高铁の检票机に似てるので、中国で高铁に乗ったことがある人はあれを想像してもらえば……。
バスは満員になり次第発車します。
台数は多かったので、いつまでも来ないバスを待ち続ける……なんてことにはならないはず。
バスから見える町並み。オレンジ屋根がかわいいですね。
登り始めてわりとすぐ見えます。
道中石像が沢山あって楽しい!
一瞬で通りすぎてしまうので、石像好きは見逃さないように頑張りましょう。
巨峰
20分ちょっとでロープウェイ乗り場に到着。
既になかなかの高さまで登ったようです。カーブが多いので、乗り物酔いしやすい人はちょっとキツいかも……。
ここからは自力で登ってもいいし、ロープウェイに乗ってもいいです。
私はもちろんロープウェイを選びましたが、ストックや枝を使いつつ自力で登るお婆ちゃんたちも結構いてびっくり。中国のお年寄り、パワフルですよねぇ。
ここでも微信でのチケット購入を促されますが、外国人であること、身份证がないことを伝えれば、紙のチケットを売ってもらえます。
窓口に誰もいなくても、その辺の係員さんに声をかければOKです。
ここでは上りのチケットだけを買います。下りのチケットは、下りの乗り場で買えます。片道40元(約620円)。
乗車時は、まず観光バスのチケットで顔認証して、それからロープウェイのチケットをかざして入場します。
ロープウェイ内はこんな感じです。ゴンドラっぽい?足をぶらぶらしないタイプ。
窓が開くようになっているので、写真も綺麗に撮れます。
15分くらいで上の駅に到着します。海抜735mの高さだそうですよ。
あとはひたすら!自力で!山を登るのみ!
こんな感じでずーっと階段が続きます。坂は全くと言っていいほどありませんでした。
前日に足首を捻っていたので、実はちょっぴり不安だったんですが……足首への負担は一切なし!なんてチョロい山なんでしょう。文明に感謝です。
むしろ辛かったのは膝と太もも。降りる頃には膝が笑ってました……。
巽門まで来れば、摘星亭まではあと僅か。
本来はここから二つの登山ルートに別れて進めるようなのですが、肺炎の影響で一部封鎖中でした。
そしてようやくたどり着いた先天橋!
SNSで良く見るやつ~!
この橋を渡り、細~い階段を登ると……摘星亭を見下ろせます。
山の向こうに海も見えますね。
崂山は「海上第一名片」と言って、海の側にある美しい山として有名なんだそうですよ。
せっかくなので摘まんでみたりして。
あとで気付いたのですが、先天橋の写真を撮った辺りからも登れました。こっちの道の方が広くて安心かも。
摘星亭、近くで見るとこんな感じです。
縁に腰掛けられるようになっています。柵は特にないので、落ちたり落としたりしないように気を付けましょう。
崂山と崂山矿泉水。
やっぱり崂山で飲むなら崂山矿泉水!
普段は农夫山泉派なんですが、今回はわざわざ探して買いました(笑)
せっかくなので一緒に記念撮影。このラベルの絵は仰口の風景らしいですが、まあ細かいことは気にせずに。
あとは来た道を戻るだけ!下りは楽でいいですね~。
下りロープウェイ乗り場には、食堂がありました。コロナのせいか閉まってたけど。
ただ、ところどころカップラーメンやら自热火锅やら売っている人がいたので、食べるものがなくて餓え!ということはなさそう。
山登りの途中では、ストックを売っているお店もありましたよ。
ロープウェイを降りてすぐのところにバス乗り場があります。
バスがたくさん停まっているので、迷うことはないはず。
行き先はチケットを買った游客服务服中心のみ。太清宮へは游客服务服中心でバスを乗り換えて向かうことになります。
太清宫(太清宮)
20分ほど海沿いを走れば到着です。
気を付けたいのは、上清宮に行く人はひとつめの停留所で降りなければいけないこと。
逆に、太清宮へ行く人は一度目の停車では降りてはいけません。
降りてすぐのゲートでは、観光バスのチケットを使って入場します。
ゲートの先は、カフェやお土産屋さんなどがあり、巨峰エリアよりも賑やかです。
賑やかついでに、どこへ行くつもりなのかガイドはいるかと声をかけてくるおばちゃんたちもいました。頼んだらいくらぐらいなんでしょう。
おばちゃんのうちの1人が入場料は27元(約420円)だと教えてくれました。
崂山はトイレもきれいでした。トイレットペーパーもきちんと備え付けられているので、安心して使えるトイレだと思います。
門?の側にはケンタッキーもあります。それぞれ1~1.5元くらい上乗せされた観光地価格ですが、こんな山奥でKFCにありつけるのですから、ありがたいものです。
太清宮は道教の施設、道観です。
発祥は紀元前に遡り、2000年以上の歴史があるというものすごい場所なんだとか。
石碑にも「道教全真天下第二樷林」と書いてあります。
私は十二国記の読者なので、道観と聞いて思い浮かべるのは『白銀の墟 玄の月』のこと。
去思もこんな感じのところで暮らしてたのかなーなんて思いつつ散歩しました。
入り口すぐにも小さなお廟が。
かわいい亀と獅子。
石像欲もしっかり満たせる素敵なところです。
ここでもまたひたすら階段を上り……老子像にたどり着きました。
この像、めちゃくちゃ大きくてですね、実はさきほどの石碑の写真にもばっちり写っています。
足元のテラスから。さすが「海上第一名片」、良い眺めです。
巨峰の方は岩山という感じでしたが、この辺りはなかなか木が生い茂っている様子。
一通り見て回ったので、游客服务服中心に戻ります。
ホテルへ向かう104路のバスに乗るためです。
流清河社区方面へは、広いバスターミナル側ではなく、游客服务服中心側の車線にある狭い方のバス停から乗車します。
104路自体は市内から出ています。
「まずはホテルへ行きたい!」という人は地下鉄2号線「石老人浴场」すぐ側にある「香港东路海尔路」のバス停から乗車するのがおすすめです。
終点の流清河社区に着いたら下車します。
百度地図を使うと川沿いを進むよう案内されますが、こちらの階段を登るのがおすすめです。川沿いルートは坂がキツい上に少し遠回りなので、階段が嫌いでなければ、こちらからどうぞ。
良い感じのゲートをくぐり、進んでいくと……。
石墉(ホテル)
お城!!!ホテルに着きました~!
どうです?めちゃくちゃかわいくないですか???
大众点评で見かけてから、ずっと泊まってみたかったんです。
お部屋はこんな感じ。どこを見てもかわいいですねぇ。
シャワーもしっかりお湯が出て良い感じです。
元値は1泊680元(約10500円)、クーポンを使って650元(約10000円)でした。
安くはないですが、満足感高いのでよし!
夜ご飯は外卖することができます。
21時過ぎくらいでも注文できたので、食べ損ねることはないと思います。
湯沸し器もあるので、カップラーメンパーティーとかも開けますよ。
朝のお散歩。まるで北欧のような景色。
徒歩10分もしないくらいで海辺に着きます。
漁を終えて戻ってきたと思われる漁船がたくさんいました。
夫いわく、青島の漁船は木造が普通なのだそう。
北朝鮮から流れてくるやつじゃん……と思ったものの、調べてみると一部イタリアや東南アジアは木造漁船が多いらしい。
朝御飯はこんな感じ。
中華ハムは苦手なので夫にあげちゃいましたが、なかなかバランスが良さそうなメニューです。
かぼちゃが甘くて美味しかった!
朝御飯を食べたら、あとは家に帰るだけ。
次は北线北九水エリアに行ってみたいですね。
地図
今回行ったところはこちら。