九九消寒图とは、「冬至から9日間を9回繰り返したら寒い季節は終わる」という考え方を元にした風習です。
皇帝にとっては祭事として、庶民にとっては遊びとして、明清代にはすでにあった風習のようです。詳しく知りたい方は、こちらの人民網日本語版を読んでみてください。
81日を数える方法は、漢字を一画ずつ書いたり花びらを一枚ずつ塗ったりと、色々なパターンがあります。
中でも私が気に入ったのは梅の花のシールを貼るタイプ!華やかで気分も明るくなります♪
去年の記録ですが、実際にやってみたので参考にしてみてください。
1日目(12/21)の様子。冬至の日に始めます。
最初はちらほら蕾が付いているだけで、寂しいですね……。枝が繋がっていないところもあるので、最初のうちは隙間を埋めるように貼っていくのがおすすめです。
左上には詩が書いてあるんですが、この詩がまたいいんてすよ~。
『一九二九不出手,三九四九冰上走。五九六九沿河看柳,七九河开,八九雁来,九九加一九,耕牛遍地走。』
『一九二九は寒くて外に手を出すこともできず、三九四九は氷の上を歩く。五九六九は川沿いの柳を眺め、七九には川の氷が溶ける、八九には雁がやって来て、九九にもう一つ九を加えれば、耕作の牛が歩くようになる』
大体こんな意味でしょうか。少しずつ季節が移ろう様子が目に浮かぶような感じがして、凄く好きです。
9日目(12/29)~36日目(1/25)まで。
36日目には枝の隙間はほぼほぼ埋まっています。
45日目(2/3)~72日目(3/2)。
どんどん花が咲いていきます。72日目にもなると、ほとんど満開と変わりません。
81日目(3/11)。満開になりました~!!!
この詩の通り、あと9日もすれば完全に春だろうな~という気候。この、「ちゃんと書いてある通りに暖かくなっていく」というのもいいんですよね。
九九消寒図のお陰で、大嫌いな冬をちょっぴり楽しく過ごすことができました。
今年も同じものが販売されたら買うつもり。なかったら自分で枝を書いてシールを貼ります……。